浮世絵の保存方法――光・湿度・虫から大切な一枚を守る

200年近い時を経てきた浮世絵を、次の世代へ受け渡すために。ご自宅でできる保存と展示の基本をまとめました。

To pass your prints on to the next generation, protect them from light, humidity & insects. Here are the basics of home storage & display.

■ 浮世絵の三大敵 / Three Enemies

敵影響対策
光紅や紫などの色が退色する直射日光・蛍光灯を避ける。飾る期間を区切る
湿気カビ、シミ、紙の波打ち湿度50~60%前後を目安に、風通しのよい場所で保管
虫紙や糊を食べる虫による虫損定期的に点検し、防虫剤は作品に直接触れないように

■ 保管のしかた / Storage

飾らないときは、中性紙のたとう紙や保存用の封筒に一枚ずつ入れ、平らな状態で箱に保管します。重ねる場合は間に中性紙をはさみましょう。押し入れの下段や外壁に面した場所は湿気がこもりやすいため避け、ときどき箱を開けて空気を入れ替えると安心です。

■ 飾るときの注意 / Display

額装する場合は、作品を糊で直接台紙に貼らず、はがせる方法で固定するのが基本です。UVカット仕様のアクリルやガラスを使うと、紫外線による退色を抑えられます。お気に入りの作品でも、長期間飾り続けず、季節ごとに掛け替えることで作品への負担を減らせます。

  • 素手で触れる場合は、手を清潔にして乾かしてから、紙の端を持つようにしましょう。
  • シミや破れを自分で修理しようとすると、かえって傷めることがあります。修復は専門家にご相談ください。
  • 額の中に結露が生じないよう、エアコンの吹き出し口や窓際は避けましょう。

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