浮世絵の判型と形式 / Formats

浮世絵には、紙の大きさや作品の組み立て方によっていくつかの形式があります。商品ページに記載している「大判」「中判」「三枚続」などの表記の意味をご説明します。

Ukiyo-e come in several formats depending on paper size and how the work is composed. This page explains terms such as “ōban”, “chūban” and “triptych” used on our product pages.

■ 判型(紙の大きさ) / Paper Sizes

浮世絵の大きさは、原料となる和紙の規格をもとに呼び分けられています。寸法は作品や時代によって多少異なるため、おおよその目安としてご覧ください。

判型 / Formatおおよその寸法 / Approx. size特徴 / Notes
大判 / Ōban約39×26cm最も一般的な大きさ。北洲・北英らの代表作に多い / The most common size, used for many masterpieces by Hokushū and Hokuei
中判 / Chūban約26×19cm天保の改革以降の上方役者絵で主流となった大きさ / Became the norm for Osaka actor prints after the Tenpō Reforms
細判 / Hosoban約33×15cm縦に細長い形。初期の役者絵に見られる / Narrow vertical format seen in early actor prints
色紙判 / Shikishiban約21×18cm正方形に近い形。摺物に多い / Nearly square, often used for surimono

■ 続物(つづきもの) / Multi-sheet Works

複数の紙を横に並べて一つの場面を構成する作品を「続物」といいます。二枚続(二連作)、三枚続(三連作)などがあり、芝居の見せ場を大画面で表現するのに用いられました。

Works in which several sheets are placed side by side to form one scene are called “tsuzukimono”. Diptychs and triptychs were used to express the highlight of a play on a large scale.

  • 続物は、揃い(全枚そろった状態)で残っているものが少なく、揃いの作品は特に貴重です。
  • 商品ページでは「三枚続のうち一枚」のように、揃いかどうかを明記しております。

■ 摺りの技法 / Printing Techniques

上方浮世絵、とくに大判の役者絵や摺物には、手の込んだ摺りの技法が多く用いられています。

  • 空摺(からずり) / Blind embossing:絵具を付けずに版木で紙に凹凸をつけ、衣装の文様などを浮き上がらせる技法。
  • 金銀摺 / Metallic printing:金属粉や雲母(きら)を用いて、画面に華やかな輝きを加える技法。
  • ぼかし / Gradation:版木の上で絵具の濃淡をつけ、背景などに柔らかなグラデーションを表す技法。

こうした技法は、作品の状態や摺りの良し悪しを見きわめるうえでも大切なポイントです。